no motor,no life

1992年の亡霊

bar マクラーレン・ホンダ。1988年〜1991年に掛けてF1で最強最速を誇りましたが、1992年を持ってこのパッケージは終了しました。2000年代にホンダはコンストラクターとして復帰しましたがすぐに撤退。そして、2015年にかつての最強チーム、マクラーレン・ホンダが復活しました。
期待に夢を膨らませるファン、特に日本人は多かったと思いますが、テスト初日でソコソコ走れば言いどころか直ぐに壊れ、2年目は遅いながらもまあまあ走りはしましたが、3年目の今年もエンジン廻りのトラブルが多発。シーズン中のエンジンは1年で4基しか使えないのですが、テストでは既にそれをオーバーしています。
多くの人の意見同様、マクラーレンは早くホンダと手を切った方が良いですね。ドライバーが居なくなるどころかプライベーターであるマクラーレンの経営もまずくなる。エンジンは何かしら入手可能となる協定があるので今よりましになるのは間違いないし、レーシングスピードでテスト走行が出来るエンジンなら、腐っても古参名門のマクラーレン。エンジニアが集まって、シャーシ開発の加速度次第ではレッドブル・ルノーのような成功を得られる可能性も見えてくる。今のホンダは毎戦コース脇でストップさせてテレビへの露出=スポンサーの露出を狙うしか役にたっていないのが現実。。。
個人的には、ロン・デニスが居た頃では考えられないマクラーレン・フェラーリというのも見てみたいところ。

ホンダには是非ワークスとして参戦してもらいたいと思います。このご時世、エンジンサプライヤーのみでF1をやる意味なんてホントにあるんでしょうか?エンジン供給だけなんて今時ホンダだけです。
以前、モトGPでも日本のサスメーカーがテストに参加したところ、ブラドルから文化がないだのクソだの切れられたってニュースを見ましたが、マクラーレンもホンダに対してF1文化が欠けていると言っていますね。開発フローなり集める人材なんかが、古参のマクラーレンからしたら「いつまでもわからんやっちゃな〜」って事なんでしょう。一時期出ていたF1関連の人材募集バナー広告を見て不安になりました。欧州よりモータースポーツ文化の無い日本国内で、要は転職での昇給目的大の中途採用で優秀であってもF1力のある人材が入るのかなと。欧州でヘッドハンティングとかしてないのかな?と。アウディのWEC撤退時なんて、当然声はかけたと思うけどパワーユニット関連の即戦力引き抜きの大チャンスだったんじゃないかな。

シャーシも作るフルワークスとして参戦し、フェラーリやメルセデスのように全責任を自社で負えば、株主からの突き上げも強くなり、欧州の即戦力人材登用が増えるかもしれません。何より、「マクラーレン・ホンダ」といった過去の亡霊をF1ファンの記憶から消し去る戦いを見せて欲しいのです。僕の記憶では、このオールドF1の象徴の名は1992年にウィリアムズ・ルノーFW14Bによって葬られています。

2009年のチャンピオンシャーシはそもそもはホンダ製のもの。あの時の「たられば」を現実にする為に、不可能ではない環境下で戦って欲しいと思います。

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